ブルーグラス音楽のはじまり
ビル・モンローはチャーリー・モンローと別れ、いろいろな過程を経た後、Blue Grass Boysという、ストリング・バンドを始めました。このバンドは、従来のストリングバンドよりもホットでモダンな演奏をし、それによって、ラジオ番組「グランド・オール・オープリ」のレギュラーとなるなど、
まさに、当時のスター・バンドとなったそうです。
ビル・モンローは、さらにバンドのメンバーチェンジを行いながら、サウンドを変化させていきました。これが、丁度、第二次世界大戦中の事となります。この大戦末、1945年に、ノース・カロライナ・スタイルのバンジョー奏者、アール・スクラッグスが加わることで、ほぼ、ブルーグラスの原型が出来上がったというのが、一般的に言われています。
大スターだったモンローのバンドの新スタイルは、ラジオやレコードを通して、アパラチアに浸透し、当時のストリング・バンドが一斉にブルーグラス・スタイルに移行していきました。
ブルーグラス・スタイルのバンジョーを加え、アップテンポで演奏する、そして、モンローの曲をレパートリーに取り入れたようなバンドが増えたのでした。
初期の頃の主だったバンドは、こうしたストリング・バンドからのシフト、あるいは、モンロー周辺の人たちのバンドでした。そして、この時期(1950年代まで)のバンドがいわゆる、ブルーグラスの黄金時代のバンドとなるわけです。
この時期の、著名なグループを挙げておきます。
Bill Monroe、
Stanley Brothers、
Reno and Smiley、
Jim and Jesse、
Flatt and Scruggs、
Lonesome Pine Fiddlers、
Jimmy Martin、
Osborn Brothers。
(2005/03/12)
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