カーター・ファミリー

セイラ・カーターとＡ．Ｐ．カーターの夫婦と、メイベル・カーターの、女２人、男一人のグループ。セイラとメイベルはいとこ同士で、メイベルはＡＰの弟と結婚していたそうです。

楽器は、セイラがオートハープ、あるいは、リズムギター。メイベルがリードギター。コーラスは、セイラとメイベルのデュオに、ＡＰが気ままなバスをつけるといった形です。とても聞きやすい、スムースなコーラスで、いわゆるオールドタイムくさくありません。

非常に多くの曲を取り上げており、そのほとんどが、カントリーあるいは、ブルーグラスのスタンダードとなっています。ただ、ブルーグラスでカーター・ファミリーの曲が取り上げられるのは、フォークブーム以降のことが多いようで、この辺はニーズとの関係なのでしょう。

ＣＤ版の全集が出ているそうです。残念ながら、手元には何枚かのリイシュー版と全集（すべてが入ってはいない）があるのみです。

グループ解散後、セイラとＡＰは子供たちとグループを作り、メイベルは娘たちとグループを作りました。それぞれが、カーター・ファミリーを名乗って活動を続けていたそうです。それらと区別するために、この時期のグループをオリジナル・カーター・ファミリーと呼びます。

メイベルは、後年、オートハープのソロ演奏活動を行い、フォークブームの頃、活躍をしました。Flatt and Scruggs との共演版が出ています。

また、Phipps Family という、コピーグループが存在し、数枚のレコードが出ています。