初期のストリングバンド

Mainer's以前ということで、区分しました。

Charlie Pool

バンド名は、The North Carolina Ramblers。

チャーリー・プールは、いわゆる「３本指奏法」でバンジョーを弾き、歌う人です。COUNTYレコードから三枚のレコードが出ています。手元にあるのは、そのうちの一枚。

録音年代が1926-1930です。ゆったりと丁寧に歌うボーカルに、これもゆったりとしたフィドルが絡みます。バンジョーは伴奏に徹していて、折り目正しい演奏です。これに、音量の控えめなギターが加わっているようです（と思います）。

歌の合間のソロはフィドルのみで、おおむね、メロディラインをそのままなぞっています。フィドルのトーンはノンビブラートなバイオリンといった印象です。

(2005/02/24 改稿)

Skillet Lickers

「フライパンを嘗めるもの」という、ものすごいバンド名ですが、俗語では卑猥な意味があるそうです。

フィドルの Gid Tanner を中心に、同じくフィドルの Clayton McMichen 、ギターの Riley Pucket らが、演奏します。

フィドルを中心にした、やや、荒々しい演奏です。 Riley Pucket は、際立ったギターを弾いています。

(2005/02/23)

Riley Pucket

素晴らしいボーカリストで、同時に素晴らしいギター弾きです。ボーカルは丁度 Doc Watson のような雰囲気。ギターは、ベースランにストラムを交えたスタイルです。これは、現在でも、カントリー、ブルーグラスなどでの標準的なスタイルですから、それをすでに、1920年代に演奏していたということになります。

主に、 Skillet LIckers で演奏していたのですが、今で言うセッションマン風に沢山のレコーディングの伴奏も勤めていたそうです。

(2005/02/23)

その他にも沢山のバンドがあり、レコーディングも残されています。しかし、残念ながら、アンソロジー版で、それぞれ、数曲ずつしか聞いていないので、取り上げることができませんでした。