BINVALUE

ファイルに対して定義した固有値を使用して、簡易にファイル一致の検証を行う。
以下の三つの機能を持っている。

いずれの場合も、厳密な一致ではないが、少なくとも、内容が異なっていることの検定は可能である。


BINVALUE [ filename ]*
		  [ options ]*

指定したファイル名に対して固有値を計算し、出力する。
ファイル名を複数書けばそれらを順に処理する。ファイル名を省略すると標準入力を扱う。

出力は、入力ファイル一つに対して１行で、

ファイル名 TAB 固有値 TAB ファイルサイズEOL

の形式である。標準入力を指定した場合は、ファイル名を出力せず、TAB以降を出力する。

-Qを指定すると、標準入力を扱わない。特に標準入力を使わない限り、このオプションを指定すべきである。


BINVALUE [ sumfilename ]* -R
		  [ options ]*

ファイル名には、集計ファイルを指定する。集計ファイルの各行で示されたファイルについて順に検査をする。
コマンドラインに、ファイル名を複数書けば、それらを順に処理する。ファイル名を省略すると標準入力を取り扱う。

集計ファイルの形式は計算モードで出力したタブファイルだが、空行、あるいは、ファイル名が省略された行は無視する。

再計算した固有値と入力ファイルにある固有値が異なる場合。つまり、不正と推定できる場合は、ファイル名を出力する。
オプション（-V）を指定すると、不正でない場合にファイル名を出力する。

-Qを指定すると、標準入力を扱わない。


BINVALUE { filename }*
         -Fsumfilename
		  [ options ]*

ファイル名には、検索したいファイル名を記述する。集計ファイルの各行で示されたファイルと一致を検査し、一致すれば出力する。
コマンドラインに、ファイル名を複数書けば、それらを順に処理する。標準入力は扱わない。

集計ファイルの形式は計算モードで出力したタブファイルだが、空行、あるいは、ファイル名が省略された行は無視する。

指定のファイルが、集計ファイル内の固有値とサイズが一致した場合、

ファイル名TAB集計ファイル内でのファイル名 EOL

の形式で出力する。
複数一致するものがあれば、その分だけすべて出力する。オプション（-1）を指定すると最初の一致だけを出力する。
オプション（-V）を指定すると、集計ファイル内に一致するものが一つもない場合だけ、ファイル名を出力する。

-1: 検索モードで最初の一致のみを出力。
-Fsumfile: 検索モードに切り替える。集計ファイル名はここで指定する
-Ofilename: 出力を指定のファイルに切替える。
-Q: 作成モード、検査モードで標準入力の扱いをやめる。
-R: 検査モードに切り替える。
-V: 検査モード、検索モードで出力条件を逆転する。
-Xorgpath;targpath;: 検査モード、検索モードで集計ファイルを読みこんだときに、その示すファイル名の先頭のパスを置きかえる。
集計ファイルの先頭からorgpathに一致する部分をtargpathに置きかえる。
置き換えが出来ない場合は、エラー。なるべく、パスの切れ目を示せるように最後に\を含むように指定すると良い。

BINVALUE ファイルの特定値を計算・検査する