P1形式

MIDIシーケンスの処理を簡易とするために設けた形式。
テンポ情報を持たない絶対時間形式である。 ティックの分解能は-Tオプションで指定する（デフォルトは8ms）。

記述

単純にメッセージを時間軸に沿って並べる。 最後のメッセージは、後述の、EOTメッセージであること。
全てのメッセージの先頭には１バイトのデルタタイムがつく。 このデルタタイムは、先行するメッセージとの差分のティック数。
SYSEXの２種類のメッセージを除けば、すべて、４バイトの固定長である。 従って、通常の使用法では、単純にメッセージ配列として取り扱える。

メッセージ

CHANNEL	DB delta,status,val1,val2	MIDIのChannelメッセージに相当する。
TIMING	DB delta,0xf8,0,0	デルタタイムのオーバーフローを補うためのダミーメッセージ
EOT	DB delta,0ffh,0,0	一番最後のメッセージ。
sysexF0	DB delta,0xf0 DWORD len DB body.....	SYSEXメッセージ。可変長。 データ先頭のF0は省略されている。 もし、このメッセージ内で完了するならば、データの最後にはF7があるべき。
sysexF7	DB delta,0xf7 DWORD len DB body.....	SYSEXメッセージ。可変長。 このメッセージの内容は、そのまま出力される。 通常は使用すべきではない。 sysex内部で複雑な時間管理が必要な場合にのみ使用する。